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CP羅針盤-59

CP羅針盤
59
著者
吉岡ゆうこ

2023年4月1日から地域支援体制加算を算定するために
2023/02/10

2023年4月1日からの地域支援体制加算の算定は、昨年の3月1日から今年の2月末日までの実績で決まります。コミュニティファーマシー協会では地域(コミュニティ)を支援している薬局を応援しています。今(2月)が重要な時期になります。この1年間で処方箋受付回数も変動しますし、実績も昨年は満たしていたが、今年も満たしているとは限りません。チェックを行い、実績が足りない場合は、2月末日までの間にできることをがんばりましょう。

経過措置に該当していた薬局(法人グループ300店以上)は、4月1日から地域支援体制加算を算定するには、地域支援体制加算3か4の届出が必要になります。

<経過措置>
令和4年3月31日時点で、現に調剤基本料1を算定している保険薬局であって、同日後に調剤基本料3のハを算定することになったものについては、令和5年3月31日までの間に限り、調剤基本料1を算定しているものとみなす。

地域支援体制加算1の実績は保険薬局当たりの回数となります。処方箋の受付回数が多くても保険薬局当たりの回数が満たされていればOKです。

<地域支援体制加算1の実績>
 調剤基本料1を算定し
 在宅の算定回数24回以上を満たし
 服薬情報提供料の算定回数12回以上
 もしくは薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定制度等の研修認定を取得した保険薬剤師が
 地域の多職種と連携する会議に1回以上出席

地域支援体制加算2・3・4については、直近の1年間の処方箋受付回数1万回あたりの実績で判断されます。1年間の処方箋受付回数も昨年の3月1日から今年の2月末日までの実績となります。

<地域支援体制加算2の実績>
 調剤基本料1を算定し、次の1から9までの9つの要件のうち3項目以上を満たす
 1から8までについては、直近の1年間の処方箋受付回数1万回あたりの実績とする

 1 薬剤調製料の時間外等加算、夜間・休日等加算の算定回数合計が400回以上
 2 薬剤調製料の麻薬加算算定回数10回以上
 3 調剤管理料の重複投薬・相互作用等防止加算及び在宅患者重複投薬・相互作用等防
   止管理料の算定回数の合計が40回以上
 4 かかりつけ薬剤師指導料及びかかりつけ薬剤師包括管理料の算定回数の合算が40回以上
 5 外来服薬支援料1の算定回数が12回以上
 6 服用薬剤調整支援料1及び2の算定回数の合計が1回以上
 7 在宅業務の算定回数の合計が24回以上
 8 服薬情報等提供料の算定回数が60回以上
 9 薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定制度等の研修認定を取得した
   保険剤師が地域の多職種と連携する会議に5回以上出席

<地域支援体制加算3>
 調剤基本料1以外を算定し、上記1から9までの9つの要件のうち4(かかりつけ薬剤師)
 7(在宅)を含む3項目上を満たす
 1から8までについては、直近の1年間の処方箋受付回数1万回あたりの実績とする。

<地域支援体制加算4>
 調剤基本料1以外を算定し、上記1から9までの9つの要件のうち8項目以上を満たす。
 1から8までについては、直近の1年間の処方箋受付回数1万回あたりの実績とする。